時たま、旅人

時たま、旅人

自称世界遺産ハンターが行く!旅好き会社員の備忘録

運河の廻る街アムステルダム 後編 

 

www.churobird.work

 

 

王の休日に訪れたら、お祭り騒ぎの人ごみと移動遊園地で身動きが取れなくなったドム広場。移動遊園地の撤去を見計らって再訪してみました。左手に見えるのが王宮で、右側の美術館のように見える建物が新教会です。f:id:greenbirdchuro:20190612181117j:plain

 

1655年に建造された王宮は、1808年にナポレオンの弟ルイ・ボナパルトが接収するまではアムステルダムの市庁舎でした。貿易で栄えていたアムステルダムの底力を見せつけるような立派な建物です。返納された王宮を市が王室に献上し、現在は迎賓館として使用されています。f:id:greenbirdchuro:20190612181919j:plain

 

王宮の隣に建つ後期ゴシック様式の新教会は名前ほど新しい訳ではなくて15世紀の建物です。初めて見た時から教会っぽくないと思っていました。何かが決定的に欠けています・・・。実は度重なる災難やお隣にある王宮の改築工事の影響で鐘楼が未完のままなんです。美術館みたいだと思った第一印象は正しかったみたいで、公的行事の時以外は催事場や美術館として利用されているそうです。歴代王の戴冠式を含めた王室の行事を散々ここでやってきましたから鐘楼を作るとしたら今更感しかありませんね。f:id:greenbirdchuro:20190612182600j:plain

 

ダム広場の中で人々が待ち合わや休憩に利用してる真っ白な塔は、1956年に建てられた第二次世界大戦の戦没者慰霊塔でした。f:id:greenbirdchuro:20190612181628j:plain

 

ダム広場のすぐ近くにあるネオ・ゴシック様式のマグナ・プラザはかつての中央郵便局を改装したデパートです。美しい外観と内部の吹抜けは印象的ですが、入っているショップに特にオランダらしい特徴はなく、店舗数も40店舗ほど。デパートとしてはちょっと物足りないかな。というか、オランダブランドって何かありましたっけ?f:id:greenbirdchuro:20190612182013j:plain

 

オランダ名物?自販式食堂の元祖FEBOは街中のあちこちにありました。自販機の裏から次々と揚げたてのクロケット(コロッケ)が補充されていく様子は見ているだけでもワクワクします!f:id:greenbirdchuro:20190612181706j:plain

FEBOはかなり繁盛していて、どこでも人だかりでした。わたしも出来立てのクロケットを買ってみました。選んだのは一番人気の牛肉入りクロケットです。ちなみにオランダでコロッケというとクリームコロッケのこと。しっかりした味付けなのでビールが欲しくなりますよ。f:id:greenbirdchuro:20190612181713j:plain

 

王宮からニーウェゼイズ・フォールブルフブァルを南下して行くと通り沿いに20世紀半ばまで孤児院だったというアムステルダム博物館が見えてきます。中には入りませんでしたが、ここはいわばアムステルダム自体の歴史博物館だそうです。16世紀に建てられた歴史的価値がある建物の外観だけでも見る価値ありです。f:id:greenbirdchuro:20190612185608j:plain

 

運河をいくつも超えると方向感覚を失っていきます。運河は同心円状に走っているので東西南北がわからなくなるんです。Googleマップだけでは心許無く、遠くに見える塔を目印に野生の勘に頼るしかありません。左手に見える二本の尖塔はアムステルダム大学図書館の向かいにあるカトリック教会なのでここは恐らくヘーレン運河ですね。f:id:greenbirdchuro:20190613143920j:plain

 

 教会の尖塔を目標に軌道修正して中心部に戻って来ました。ヘーレン運河から見えた教会はシンゲル運河に面して建っていました。外観はとても立派なのに聖〇〇教会的な名前が無いようで、カトリック教会ということしかわかりません。f:id:greenbirdchuro:20190613143923j:plain

 

シンゲル運河からスパイ広場を横切るとウィルヘルミナ女王の騎馬像が見えてきました。女性の騎馬像はあまり見たことがないのですが、2度の世界大戦があった激動の時代(在位1890年〜1948年)に国を守り抜いた強い女王ゆえの騎馬像です。英国王室ほどニュースを聞かないので良く知らなかったのですが、オランダはウィルヘルミナ女王から先代女王まで130年以上も女王の国でした。ウィレム現国王のお子さんは3姉妹。カタリナ王女が戴冠すると次世代のオランダは再び女王の国になりますね。f:id:greenbirdchuro:20190612190201j:plain

 

六差路になったムント広場はシンゲル運河とアムステルダムの合流地点にもなっています。そこに建つのは38ものカリヨンが15分おきに時を告げるムント塔。1672年にアムステルダムを侵略したフランスがこの塔で貨幣(ムント)を鋳造していたのが名前の由来ですが、城壁の見張り塔として建設されたのは15世紀頃でした。時計が設置されたのはシンゲル運河沿いの城壁が取りはらわれた後だそうです。f:id:greenbirdchuro:20190612184406j:plain

 

かつての旧市街の外堀にあたるシンゲル運河。ここの名物は、常設のボートが店舗になっている水上マーケットです。f:id:greenbirdchuro:20190612182819j:plain

何のマーケットかと言うと・・・

 

f:id:greenbirdchuro:20190613150915j:plain

水上マーケットの中は花市になっています。生花も。f:id:greenbirdchuro:20190612182829j:plain

球根や種も。f:id:greenbirdchuro:20190612183029j:plain

ドライフラワーも。f:id:greenbirdchuro:20190612182838j:plain

さらにはこんなものまで。何だと思いますか?マリファナの栽培キットとマリファナ入りキャンディーです。オランダではソフトドラッグが合法なので、花市場でふつうに買えちゃうんです。街中のあちこちでソフトドラッグのにおいがするので、数日滞在すると嗅ぎ分けられるようになりますよ。f:id:greenbirdchuro:20190612183018j:plain

 

ツアーボートや水上タクシーが行き交う中、最も幅広のカイザー運河(皇帝の運河)の壁面には大型のボートが列になって停泊しています。これは、れっきとした家!ボートハウスです。慢性的な住宅不足でやむなくボートに住み始めたのがきっかけで、今や街の名物!電気・ガス・水道も引かれて、住所もある憧れの住居なんだそうですよ。ほとんど揺れはないようですが、三半規管の弱い人には無理かもしれませんね。f:id:greenbirdchuro:20190612183859j:plain

 

ケイザー運河とアムステルダムで最も長いリンセン運河(公の運河)とに面して建つプロテスタントの教会は西教会です。85mの塔は1631年の建造当時は世界最大級だったそうですが、今でもアムステルダムで最も高い塔です。ここの共同墓地には巨匠レンブラントが眠っているそうです。奥さんのお墓は旧教会なので夫婦でも離れ離れなんですね。f:id:greenbirdchuro:20190612183542j:plain

 

西教会の隣にある四角い建物はアンネ・フランクの家です。ナチスの迫害から逃れるためアンネの家族含めた8人がこの家の屋根裏に暮らしていたのは1942年から約2年間でした。 隠れ家は今や博物館として利用されています。f:id:greenbirdchuro:20190612183627j:plain中に入るためには行列慣れしていると言われる東京在住者もひるむような大行列に並ばなければいけません。絶対に事前予約した方がいいですよ!もちろん、わたしもトライしましたが、事前予約でさえも前日や前々日では遅すぎるみたいで見事に玉砕しました。だから看板だけ・・・。f:id:greenbirdchuro:20190612183559j:plain

 

油断すると東西南北がいつのまにか変わっていて思いがけないところに辿り着いたりする運河の街ですが、例え迷子になっても運河巡りと割り切れば楽しく町歩を歩けます。f:id:greenbirdchuro:20190612185104j:plain

 

アムステルダム観光はまだまだ続きます。

 

 

www.churobird.work