時たま、旅人

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自称世界遺産ハンターが行く!旅好き会社員の備忘録

古都トレドの旧市街を歩く

 

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前回のマドリード旅行ではスケジュールの都合で世界遺産の街のうちトレドかセゴビアか2択でした。迷わずトレドを選んで、その時に買ったトレド名産の金細工のブローチが奇跡的に家に残っていました。↓f:id:greenbirdchuro:20190606085148j:image前回はツアーだったため要所を抑えることが出来たものの、ただ街をブラブラするというゆとりはありませんでした。今回は主にブラブラする目的で古都トレドまで行ってきました。

 

またまたマドリードからバスで1時間。トレドのバスターミナルから観光をスタートすると一般的なルートとは逆走気味になります。

 

すぐに旧市街を取り囲むアラブ城壁と石造りの大きなビサグラ新門が見えてきます。門の中央に刻まれたトレドの紋章はハプスブルク家の紋章「双頭の鷲」とスペイン帝国の紋章を組み合わせたものですね。f:id:greenbirdchuro:20190605193206j:image

ビサグラ新門から坂を登ると坂の途中にムデハル様式の太陽の門が出現します。f:id:greenbirdchuro:20190605193504j:plain

午前の早い時間なので時折見かける地元の人以外はほとんど人通りがありません。トレド旧市街が昼間に芋を洗うように混雑するのは経験済みなので、この機会を利用してショートカットせずに敢えて回り道で街歩きをしてみました。f:id:greenbirdchuro:20190605193643j:plain

ただ歩きます。だってこれが目的ですもん。f:id:greenbirdchuro:20190607134523j:plain

まだま歩きます。f:id:greenbirdchuro:20190607134138j:plain

 

旧市街の東側にあるソコドベール広場に到着です。10年前はここから観光をスタートさせたことを覚えています。周辺にはカフェやレストラン、ショップなどが集まって、いつも観光客で賑わっている観光の中心エリアです。ここからソコトレンという列車型の観光ミニバスが発着しています。f:id:greenbirdchuro:20190605193308j:plain


ソコドベール広場から南西に延びているコメルシオ通りを真っ直ぐ歩きます。と言っても街歩きしているうちに続々と到着したツアー客で溢れかえっていて、トレド大聖堂(カテドラル)まで5分のはずの道は真っ直ぐ歩くのが難しいほどでした。せっかくなので並ぶ土産物屋を眺めながら進みます。f:id:greenbirdchuro:20190605193225j:image

 

コメルシオ通りの先は大聖堂の北側ある大時計の門に突き当たりました。9つの門の中で一番古い13世紀のものです。残念ながら関係者専用なので外から見るだけでした。f:id:greenbirdchuro:20190605193209j:image

 

正面に回るとトレド大聖堂がその姿を現しました。ゴシック様式のファサードが華やかで、わたしのスマホでは全景を撮ることが出来ない大きさの堂々とした佇まいです。バチカンのサンピエトロ大聖堂、イギリスのセントポール大聖堂、スペインのセビリア大聖堂に次ぐ世界第4位の規模だそうです。ファサードの右側に建つゴシック・ルネサンス様式のドーム型の塔の一部を担当した建築家が画家エル・グレコの息子ホルヘ・マヌエルです。エル・グレコがトレドの街をとても愛したことは有名な話ですが、息子の建築した塔のある大聖堂がランドマークなら尚更のことでしょうね。f:id:greenbirdchuro:20190605193202j:image

 

13世紀の着工から1493年の完成まで約270年もの歳月がかかりました。当然ながら建設を命じたフェルナンデス3世がこの大聖堂の完成を見ることは叶いませんでした。正面ファサードの左側にはフランボワイヤン・ゴシック様式の鐘楼が目を惹きます。f:id:greenbirdchuro:20190605193216j:image

 

大聖堂の中に入ると、まず最初にとても高い天井と美しく装飾されたアーチの稜線(リブ・ヴォールト)に目が止まります。
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聖堂中央にある聖歌隊席は2段になっていて、上方がルネッサンス様式、下の部分がゴシック様式です。f:id:greenbirdchuro:20190605193222j:image

聖歌隊席の椅子の一つ一つに彫刻さされたグラナダ戦争のモチーフも見応えがありました。f:id:greenbirdchuro:20190606134434j:image

聖歌隊席が取り囲む中央には立っている白いマリア像はトレドの守護神だそうです。f:id:greenbirdchuro:20190606135306j:image

高さが約30mの主祭壇にはキリストの生涯が20場面に渡って描かれています。目がチカチカする煌びやかさですが、主祭壇の周りには鉄柵があり、人が多すぎてこれ以上は近付くことができませんでした。f:id:greenbirdchuro:20190606134404j:image

 

立派な大聖堂には立派なパイプオルガン!f:id:greenbirdchuro:20190606140015j:image

 

五廊式になった大聖堂には22の礼拝堂があり、750枚のステンドグラスや豪華な装飾で飾られていました。主祭壇や聖歌隊席だけでなく純銀でできた聖体顕示台、ゴヤやエル・グレコの絵画など他にも見どころ満載でした。

 

旧市街の城壁から見おろしたトレドの新市街側です。f:id:greenbirdchuro:20190605193220j:image

 

10年前もあったのかもしれませんが、ソコドベール広場から出るソコトレンという赤い列車型の観光ミニバスはトレドの街をぐるりと一周してくれるので、街のアウトラインを知るにはぴったりの乗り物です。しかし、以前に比べると圧倒的に増えた車両の交通量のせいで街の雰囲気が損なわれているような気がしました。f:id:greenbirdchuro:20190605193152j:image一番ガッカリしたのはビサグラ新門の西側に長いエスカレーターが設置されていたことです。旧市街まで簡単に上がれてしまいます。坂を登ってこそのトレドなのに・・・。でも年を重ねるといつかこのエスカレーターに感謝する日が来るんでしょうね。

 

血のアーチをくぐるとミゲル・デ・セルバンテスの像が立っていました。このドン・キホーテの作者像と記念撮影したい観光客がなかなか途切れませんでした。もちろんわたしも含めて・・・。f:id:greenbirdchuro:20190605194319j:plain

 

旧市街を取り囲むように流れるタホ川にはアルカンタラ橋が架かっています。サン・マルティン橋とともに街の要塞化に一役かっていました。橋の向こうには向こうにアルカサがが見えています。f:id:greenbirdchuro:20190605193213j:image

アルカンタラ橋を渡って街に入ってみます。トレド防衛の要所だった名残があります。ちなみにアルカンタラというのはアラブ語で橋という意味らしく、芸がない名づけがもったいない気がします。f:id:greenbirdchuro:20190605193908j:image

 

最も高台にあたる場所に四隅に塔のある四角形の特徴的な建物があります。もともとローマ帝国の宮殿があった場所にアルフォンソ6世が造った軍事要塞アルカサルです。11世紀のものですが、今でもこの存在感ですから当時は・・・。遠くからも目立つくらい大きさですから、近寄ると写真に収まりません。現在はこの中に軍事博物館と州立図書館が入ってますから見た目だけでなくて建物の敷地も広いんですね。
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スペインに1日しか滞在しないなら、迷わずトレドへ行けという格言があるほどトレドの旧市街は魅力的な街です。10年前と変わらない魅力もありましたが、大きく変わったものもありました。それがトレドにとって良かったのか悪かったのかわかりませんが、かなり観光地化が進んだという印象です。3回目の訪問があるかどうかわかりませんが、勝手ながらあまり変わらないでいて欲しい気持ちで古都を後にしました。

 

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古都トレド 異教徒・異民族共存の街

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