時たま、旅人

時たま、旅人

自称世界遺産ハンターが行く!旅好き会社員の備忘録

ドナウの真珠、温泉都市の英雄達

 

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まだ夜明け前のプラハ中央駅。旧駅舎のメインエントランスとは違って近代的かつ機能的な造りのコンコースからチェコ国鉄で6時間の旅が始まります。f:id:greenbirdchuro:20190520082858j:image

長旅になるので念のため予約した座席は、6人用コンパートメント貸切の快適な移動でした。ガラガラだったわけではないので、人々が伸び切って爆睡している怪しげなアジア人を敬遠したのかもしれませんね・・・。f:id:greenbirdchuro:20190519214258j:plain

 

しばらくするとブラッドリー・クーパーを頼りなくした感じのお兄さんが車内販売にやってきました。2ユーロのコーヒーに5ユーロ札で払ったらすまなさそうに小銭を掻き集めてお釣りをくれました。今日が勤務初日か?と思うような辿々しい手つきのお兄さん、その後も彼からコーヒーを買うことになるんですが・・・彼から貰ったお釣りで支払おうとすると50セント以上の硬貨じゃないと受け付けないって言うんですよ!オイ!!

倹約家の誉れ高い(?)わたしとしたことが特に美味しくもない車内販売のコーヒーに手を出してしまいましたよ・・・。旅先の高揚感と哀れなオーラを出してる偽ブラッドリーめ、恐るべし!

 

そうこうしているうちに着いた先はドナウの真珠との異名を持つハンガリーの首都ブダペストです。またまたウィーンを通り過ぎてしまいましたよ。f:id:greenbirdchuro:20190520105650j:image東欧の雰囲気のあるケレティ駅は大きな屋根がある吹きさらしの駅舎。冬、辛いだろうな・・・。

 

スーツケースを引っ張りながらの石畳を歩くのは大変なので、トラムでホテルに向かうことにしました。ATMでハンガリーフォリントをキャッシングして駅舎の中にあるロト売場でトラムのチケットを買いました。地下鉄とトラムは共通券で、シングルチケット(上)や1〜3日券(下)がありました。f:id:greenbirdchuro:20190520101352j:image

 

移動で十分に休養を取れたのでエネルギーが余り気味のわたしは、チェックインを済ませるや否や街歩きをスタートしました。まず、ブダペスト市内の中心を抜けるように走るアンドラーシ通りに出て英雄広場を目指すことにしました。

 

グーグルマップを見ながらアンドラーシ通りに通じる広場リスト・フェレンツ・テールを歩きます。f:id:greenbirdchuro:20190519214339j:plain

ベンチで読書したりコーヒーを楽しむ人がいる道路のような細長い広場を歩いて行くとこの広場の名前の主の銅像が見えてきました。f:id:greenbirdchuro:20190519214346j:plain髪を振り乱して両手を広げて一心不乱な様子は、気が触れた人にも見えますが、ハンガリー出身の作曲家リスト・フェレンツです。どおりでクモの足みたいな長い指だと思いましたよ。聴衆はハンガリーが誇る天才ピアニストの演奏と同じくらいその激しい演奏スタイルに魅了されたそうですが、この銅像はエアピアノだったんですね。

 

アンドラーシ通り沿いには歴史を感じさせるネオルネサンス様式の宮殿や邸宅とブランドの専門店が並んでいます。この長い一本道を交通機関を利用せずにあえて歩いてみたのには理由があります。それは・・・この通り自体が世界遺産の一部だから!f:id:greenbirdchuro:20190519214353j:plainその突き当たりに高い塔がそびえています。塔の麓にあるのがハンガリー建国1000年を記念して1896年に建設された英雄広場です。

 

高い塔とそれを取り囲む14体の英雄の銅像。さらにその上には、仕事と繁栄・戦争・平和・学問と栄光を象徴する4体の像が建っていました。f:id:greenbirdchuro:20190519214400j:plain

広場の中央そびえる36mの塔の上には王冠と十字を握った大天使ガブリエル像があります。f:id:greenbirdchuro:20190520084129j:image

そして、柱を取り囲むように建っている7体の像は、ハンガリー人の起源となるマジャール人の7人の部族長達。f:id:greenbirdchuro:20190519214436j:plain

塔の後方を取り巻く様に半円形の台座があり、左右7体ずつ計14体の英雄像が建っていました。建設当初は部族の英雄達だったのが、入れ替えもあり、今は8人が歴代のハンガリー国王で、6人が政治家や貴族、いずれもハンガリーを代表する英雄達です。f:id:greenbirdchuro:20190519214443j:plainわたしがわかるのは左端にある初代国王イシュトヴァーン1世だけ。ブダペストにいると嫌でも何度もその名を耳にする建国の父です。

 

そして、アンドラーシ通りを歩いてきたのにはもう一つ理由がありました。英雄広場の先にヨーロッパ最大規模の温泉があるんです。意外に思うかもしれませんが、ブダペストは約2000年前のローマ時代からの歴史ある温泉都市で、市内には50以上の浴場があるんです。

 

日本みたいに「温泉」の看板が出ているわけではなく、一見すると劇場のようなバロック・リヴァイヴァル建築の建物のここがセーチェニ温泉f:id:greenbirdchuro:20190519214602j:plain

 

受付でチケットを買い、シャワーで軽く体を流して、ドアを開けたその先には温泉の想像を超えた景色が広がっていました。f:id:greenbirdchuro:20190520083003j:image

広い!とにかく広い!!屋内も含め合計18か所も温泉施設がありましたよ。f:id:greenbirdchuro:20190520134221j:image

平日の昼間なので主流は観光客と高齢者。温泉の中でチェスをしたり、ビールを飲んだり思い思いの過ごし方をする人々を眺めながら、あの英雄達もこの温泉に入ったんだろうな・・・と、ほとんど(全く?)知らない人達に思いを馳せてみたり。f:id:greenbirdchuro:20190520082951j:image2つある泉源は70度以上なのに、湯船の温度は26度から38度。熱いお風呂が大好きなわたしにはどうしても物足りなく感じてしまいます。水着着用だし温泉というより温水プール・・・かな。ちなみに効能は脊椎疾患だそうですが・・・ぬるくて効いてる気がしませんね。

 

本格的なスイミングが出来るプールやマッサージやジムもあり、まるでアミューズメントパークでした。今回は持参しましたが、タオルや水着も現地で借りる事ができました。早朝割引を利用して仕事前にひと風呂浴びて(ひと泳ぎして)行く人も多いそうです。1日券を買ったわたしは、指先がシワシワになるまで浸かっていました。

 

温泉でまったりした時間を過ごしたら英雄広場駅から地下鉄に乗車します。驚くなかれ世界で3番目に古い1896年開業の地下鉄1号線世界遺産の一部なんです。改修されているので構内はキレイでしたが、市内最古だけあって地上から浅い!地下鉄の線って新しいものほど深くなりますもんね。f:id:greenbirdchuro:20190519214624j:plain

鮮やかに黄色く塗られた角ばったレトロな車体がかわいらしくて、車体を眺めるためについつい何本か見送りました。f:id:greenbirdchuro:20190519214633j:plain

 

色々と期待出来そうなブダペスト観光の始まりです。

 

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リスト:ハンガリー狂詩曲第1番

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