時たま、旅人

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自称世界遺産ハンターが行く!旅好き会社員の備忘録

ヒバの王が上陸したビーチとカリカリダンスショー

イースター島の海岸線は岩でゴツゴツしたところが多く、周囲を全て海に囲まれていても、海水浴場と言えるはこのアナケナビーチくらいしかありません。f:id:greenbirdchuro:20190510170358j:plain

 

白い砂浜が広がり、波も穏やかなアナケナビーチは、リゾート地らしくキレイに整備されていて、食事処や清潔なトイレもありました。f:id:greenbirdchuro:20190510170417j:plainこの海岸はイースター島民の祖先とされるホトゥ・マトゥア王がヒバの国からやってきて上陸した場所とも言われています。ちなみに、アフ・トンガリキのモアイ像修復のために日本からやってきた「タダノ」のクレーンもここから上陸したそうです。

 

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海岸のすぐ傍には、海に背を向けて立つ島で最も保存状態の良いアフ・ナウナウの7 体のモアイ像が見られました。 2体は激しく破損していますが、5体はほぼ完全体で、4体は頭の上のプカオもちゃんと載っています。ここのモアイの保存状態が良いのはこの白い砂に理由がありました。もれなくモアイ倒し戦争の犠牲になったアフ・ナウナウのモアイ像は倒された先がこの柔らかい砂だったせいで、埋もれてしまい、結果的に風化から守られることになったのです。f:id:greenbirdchuro:20190510170429j:plainここのモアイ達は彫りが深く、長い耳を持っています。これは、かつて支配していた長耳族の特徴だそうです。

 

白い砂浜に沿って風に揺れるココヤシの林がありました。カバーニャの娘さんに勧められていたパイナップルの生ジュースを飲みながらココヤシの日陰でしばらく休憩しました。島の人みたく寝転がってみたんですが、周りに転がっているヤシの実を見るにつけ、これが落ちて当たったら本当にこれが人生最後の旅になるな・・・と怖くなり、少しヤシの木から離れ気味に寝転がってみると、時間が経つとすぐに日陰から日向に変わってしまって長居も出来ず・・・あまり心から落ち着くことができませんでした。ホント、小心者ですみません。f:id:greenbirdchuro:20190510234437j:imageもともとイースター島の70%を覆っていたチリヤシは1本残らず伐採されてなくなってしまったので、このココヤシは1961年にチリの練習船エスメラルダが運んできたものです。こんなリゾート地にまでモアイにまつわる悲しい歴史の物語があるとは・・・。

 

わたしが初めてモアイ像のことを知ったのは子供の頃に読んだ本でした。よく覚えていませんが、確か学童雑誌の付録で世界の七不思議的な冊子だったと思います。当時は、イースター島のラパ・ヌイ国立公園はまだ世界遺産でもありませんでした。記憶を辿ってみると、わたしが読んだ本の中のモアイはラノ・ララク山で見た胸まで埋もれた姿のものでした。よくよく考えると当時はまだ島中のモアイが倒れた状態だったんです。

子供の頃に憧れていたからという理由で、この数十年のうちにモアイが復元されたり、その謎の一部が解明されたりしていたことも知らずにやってきたイースター島でしたが、こんな悲しく厳しい歴史があるとは想像していませんでした。

 

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イースター島の最後の夜はラパ・ヌイダンスショーを見に行きました。島では夜な夜なダンス・ショーが開催されていますが、一番人気なのはカリカリというグループでメインストリートのほぼ真ん中あたりにお店がありました。

 

タハイ儀式村の日没を見に行った後に遅れて店内に入ると既に超満員。前列の席どころか座る所もなくて、必然的に立ち見になりました。

 

このカリカリダンスショー、フラダンスを想像して行ったら腰を抜かします。

 

歌・ダンス・身体・リズム・衣装・・・全てが美しく、激しい。すべての要素が完璧に絡み合っていて、釘付けになります。目も、心も・・・。

 

まず、際どい衣装に身を包み、独特のタトゥーの入った鍛えあげられた身体の男性陣の大きな雄叫びと独特の動きのキレキレダンス。あまりに激しく力強いので、それをダンスなんてありふれた言葉で表現していいのかすらわかりません。f:id:greenbirdchuro:20190510170434j:plain

 

女性陣もとてもセクシー。こんな風に優雅さと激しさが両立できるなんて・・・運動量が多いせいか多くの島民とは体型が全く違いました。特にセンターのダンサーからずっと目が離せませんでした。超セクシーです。彼女に恋してしまったかも・・・と錯覚するくらい。f:id:greenbirdchuro:20190510170449j:plainステージ上のアイドルと疑似恋愛する人ってこんな気持ちなんですかね・・・。

 

後半は、ダンサー達が観客も呼び込んで一緒に踊ったりしました。初めは恥ずかしがっていた観客もステージに上がるとノリノリでした。素人とは言えラテンの血は侮れませんね。致命的にリズム感の欠落しているわたしは、日本人の名誉のためにもダンサーの誘いから逃れ続けていましたけど。f:id:greenbirdchuro:20190510170440j:plain

 

わたしは、旅先での民族舞踊やダンスショーは縁起物だから観ておくけど、5分であきるというタイプの人間です。そんなわたしが、1時間以上の立ち見が全く苦にならないどころか、もっと見ていたい!短かすぎる!と感じました。わたしってば、もしかして初めて本物のエンターテイメントに出会っちゃったのかもしれません。

 

一生懸命シャッターを切ったけど、ダンサーの動きが激しすぎて殆どがピンボケ写真でした。文書や写真では伝えられないのが残念です。

イースター島に行ったらモアイだけでなくラパ・ヌイダンスショーを観ることを強くお勧めします。絶対に絶対に後悔しません

 

こうしてイースター島の最後の夜はふけていきました。

 

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